はじめに:感情を排する装置
Beta(ベータ)です。
前回の記事(https://portfolio-engineering.com/multicore-dgi-ver1/)で、「感情を排してルール通り運用する」なーんてカッコつけましたが、実は高度な自動売買システムがあるわけではなく、最近すっかり市民権を得た(よね?)生成AIを活用しています。
ようは、欲にまみれた私と、冷徹な相談役のAIがあーでもない、こーでもないと議論を繰り返す過程で、理性ある投資に引き戻してもらってるわけです。最近のAIさんはほんと優秀ですよ。。。
今回AIさんに背中を押され(言い負かされ)「FANG+(米国大手テック株)」を手仕舞いしてポートフォリオを組み替えることになりましたので、その顛末をご紹介いたします。
AIが突きつけた「売るべき3つの論理」
当初、私は「ホールド」派でした。なんせ含み益も出てましたし、AIのビジネスはまだまだ続くと信じていますからねー。
当然、「まだ持っていたい」と粘りましたが、AIは以下の3点を挙げて冷徹に「今すぐ利益確定し、ポートフォリオを修正すべき」と提言してきました。
1.サイクルのピーク懸念
AI: 「感情ではなくレポートを見てください。モルガン・スタンレー等は『AI支出の正常化により成長プレミアムが剥落する』と警告しています。PERが高止まりしている今、EPS成長の鈍化サインを見逃すのはリスク管理として不適切です」
要するに、「一番おいしいところ(過熱相場)はもう取った、これ以上はリスクの方が高い」というご指摘・・・おっ、おう
2.ポートフォリオの歪み
AI: 「あなたの『マルチコア・モデル』において、キャピタル狙い枠(CAP-Growth)が膨張しすぎです。このままでは、暴落時にポートフォリオ全体がテック株と心中することになります」
確認すると、確かに値上がり益によってテック株の比率が肥大化していて、かなりアンバランスな状態でした
3.次のサイクルへの布石
AI: 「間もなく米国の金利低下局面が来ます。そうなれば、これまで劣後していた『高配当・ディフェンシブ株』の優位性が戻ります。今のうちにFANG+の利益を、次の10年を戦うDGI(増配株)に移すべきです」
・・・(そうかも)・・・
ログを見返しても極めて冷徹に指摘してくれてます。その頃「AIバブルがそろそろ…」といった記事もちらほら出てきていたのもあって、私はAIのロジックに完全降伏したのでした。
売却資金はどこへ?
さて、FANG+を売って作った「現金」をどうしたか?こちらもAIの指示に従って、明確な意図を持って「3つの方向」へ資金を移動させました。
① 攻守OK 国内DGI(信越化学・東京海上)
まずはメイン枠です。
半導体銘柄 出遅れ && 実はDGI銘柄でもある 信越化学 と、
DGI(増配)銘柄として優秀な 東京海上 を組み入れました。
キャピタルゲインもある程度狙いつつ、増配効果で配当を太らせることができること、また、たとえ暴落したとて、配当金で安値となった株を買い進められてお買い得、と考えました。
② 守りの要 ディフェンシブ・インフラ(NTT・KDDI・あらた)
つぎに防御力の強化です。
NTTやKDDIといった 通信インフラ株 と、
日用品や化粧品卸の あらた を仕入れました。
これらはFANG+に比べて、派手さはありませんが、為替リスクに強く、配当利回り3%程度+安定増配で、景気後退時は場合によっては逆行高もあるかも?と考え「命綱」枠としています。
③ 最終防衛ライン「現金・ゴールド」
そして最後に、全額を株にはせず、大暴落に備えて一部を「現金(米ドル/円)」と「ゴールド(金)」としてプールしました。
もし暴落が発生したら・・・
狙うはDGI銘柄、あとは以前から注目している半導体の暴れ馬TEL・ディスコ、安値になったこれら銘柄を買い向かうぞー!
まとめ
あらためてこの時の状況を見直すと、
- 攻撃力は強いけど脆いFANG+ から
- 攻めと守り、そして暴落を意識した銘柄 へのシフト
を行っていて、ポートフォリオを真面目に考えるきっかけになった出来事でした。もしAIと相談していなければ、私は今もFANG+を握りしめ、「頼む、下がらないでくれ」と祈る日々を過ごしていたんじゃないかなぁ。
次回は、この要塞の設計思想「マルチコアDGI銘柄モデル」の詳細について解説しようと思います。

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